耕したり運んだり、いろいろお世話になってきた【肉用牛の歴史】
日本の肉用牛生産の歴史

役肉兼用から肉質の優れた肉専用種に改良
牛が野生であった頃(ころ)は、広い草原で身を守るため群れをつくり生活していました。群れには強いオスのボス牛がおり、群れを守っていました。野生牛は、今から約1万5000年前のフランスの洞窟(どうくつ)壁画に描かれていますが、オスの体高が175-200cm、メスで150-170cmほどでした。温帯の森林や草原に住んでいましたが、狩猟によって子牛が生け捕られ、柵(さく)内に飼われたのが家畜化の始まりとされています。日本での牛の家畜化は縄文晩期から弥生(やよい)文化晩期の頃で、牛の遺骨が多数発掘されています。家畜化された牛は、食用や農耕作業に使役されるようになり、また搾乳も行われてクリームがつくられた記録もあります。