茶色の牛もいるんだよ【肉用牛の品種】

外国産牛

    頭や胸、四肢の下部が白色のヘレフォード種
    早熟・早肥のショートホーン種
    アバディーン・アンガス種
    ホルスタイン種

英国産牛とオランダ産牛で改良し誕生

日本に関係のある代表的な外国産牛、アバディーン・アンガス種、ショートホーン種、ヘレフォード種、ホルスタイン種の4品種について紹介しましょう。

アバディーン・アンガス種:

原産地は英国スコットランド北東部。1830年頃(ころ)からアバディーンとアンガス両州の系統が交配されてはじめて誕生し、1862年に血統登録簿が発行されました。被毛は短く、全身黒色で雌雄ともに無角です。体高は低くオス130cm、メス120cm、体重はオス800kg、メス550kg。早熟・早肥で、15カ月までの1日増体重は0.8kg(※)。肉質は洋種の中で最も優れていますが皮下脂肪がやや厚くなります。

ショートホーン種:

英国イングランド東北部で17世紀まで飼われていた牛とオランダから導入された牛の交配で誕生したものです。18世紀の後半、コーリン兄弟が早熟性や肉用牛としての体型、泌乳能力などを高めるため選抜改良し、近親交配で実績を築きました。1822年に登録簿が発行され、1875年に協会ができました。早熟・早肥で、15カ月齢までの雄子牛の1日増体重は0.9kgで肉質も良く、雌牛は泌乳量が多いのが特徴です。

ヘレフォード種:

原産地は英国イングランド南西部のヘレフォード州です。起源は明らかでなく、ウェールズの白色大型牛との交雑種とオランダから導入した大型牛との交雑などと考えられています。1846年には登録簿が発行されました。毛色は濃赤褐色で頭や胸、四肢の下部は白色です。体格は大型で、体高はオス140cm、メス127cm。体重はオス1200kg、メス650kg(※)。1日増体重は良いのですが、肉質は筋繊維が粗く良くありません。

ホルスタイン種:

明治時代から日本に輸入されている乳用種で、原産地は、オランダの北オランダ州やフリーズランド州、品種名の由来となったホルスタイン地方です。種牛にならないオスの子牛や乳を搾れなくなった廃用メスは、お肉になります。現在日本で飼養されている肉用牛の40%は、ホルスタイン種です。これまでは、どちらかといえば肉質よりも効率が求められる品種でしたが、ホルスタイン種のメスに黒毛和種のオスを交配した交雑種(F1)をつくり、肉質を改善しようとするF1肥育も盛んになってきています。

(※)資料は「日本の肉牛の種類」(社)全国肉用牛振興基金協会より