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酪農の先端技術

コンピューター制御によって好きな時間に好きな量のTMRを給与できる |

自動給餌機 |
搾乳ロボット
最近の酪農における先端技術としては、搾乳ロボットがあります。放し飼いの牛に対して機械が自動的に搾乳作業を行うもので、この第一号は、日本の畜産試験場で試作され、オランダで実用機が開発されました。オランダのリレー社が開発した搾乳ロボット「アストロノート」は、日本では91台が導入されています(03年8月1日現在)。
現在日本の労働賃金は、世界的に見ても最も高い水準にあります。そのため、こういった搾乳ロボットを導入することは人件費の削減にもつながります。
TMR(混合飼料)の自動調製・自動給じ装置
現在、10数カ所の酪農家で使用されており、給餌の労働力がほとんど不要になるため喜ばれているのがTMRの自動調製・自動給餌装置です。この装置はまずサイロ(サイレージ貯蔵庫)から自動的に2種類のサイレージと切断された乾草を取り出します。そして、コンピュータ制御により数種類の濃厚飼料を混合してTMRを数種類作り、これを好きな時間に好きな量を給与することができるのです。とくに、夏の気温の高い時には夜間の飼料給与量を高めることも可能です。このシステムの基本は、草地試験場が作りました。
また、完熟堆肥(たいひ)の自動調製装置は、全国的に普及しています。これらは日本が世界に誇るハイテク技術です。
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