乳用牛とは大昔から友だちだった

日本の酪農の現状

写真1
自動給餌機(ミキサーフィルダー)
写真2
自動給餌機の内部。飼料を混合し、自動給餌機にセットする

酪農家戸数の減少と生産乳量の増加

 日本の酪農は戦後大きく発展し、経済も立ち直った昭和41年(1966)頃(ごろ)からは、国民の栄養向上を図るため、酪農の振興に政府も力を入れ始めました。

 表のように、酪農家戸数は年代ごとに著しく減少しましたが、平成14年では1戸あたりの成牛飼養頭数が、昭和41年と比べ13倍にも増加し、牛の乳量は1.74倍に向上しました。こうした結果は、酪農家や技術者の努力によるものです。

日本の酪農の変化

  昭和41年(1966) 昭和61年(1986) 平成8年(1996) 令和6年(2024)
酪農家戸数(万戸) 36.1 7.85 4.16 1.19
飼養頭数(万頭) 131 210 192.7 131.3
1戸あたり成牛飼養頭数(頭) 2.8 18.1 30 110.3
生産乳量(万トン) 340.9 745.7 865.7 735.7
1頭あたり年間乳量(kg) 4275 5677 7167 8849

出典:『畜産統計 平成14年度版・令和7年度版』 『牛乳乳製品統計 令和6年12月分』