草を食べて、どうしてあんなに大きくなれるの【エサの与え方】

未利用資源の活用

    バンカーサイロ
    バンカーサイロの内部
    材料をビニール袋で包むラップサイロ
    最近はつかわれなくなったタワーサイロ

輸入に依存する日本の畜産

日本では家畜の餌(えさ)となる穀類の大部分が輸入に依存しています。牛に必要な粗飼料も、日本での生産量が不足しているため、自給飼料のTDN(可消化養分総量)の約20%に及ぶ年間約230万トンの乾草が輸入されています。このように日本の畜産は輸入飼料に依存しているため、加工畜産とも言われています。粗飼料の乾草が輸入される背景には、

1.自給飼料の不足

2.畜産農家の労働力不足

3.肉用牛の能力向上

4.飼料畑が狭く、機械作業の能率が低い

などがあげられます。


未利用資源の可能性

エサとしての利用価値がみこめるものを、未利用資源といいます。国土面積に制約を受けている日本では、この未利用資源の活用は大変重要です。
 代表的なものとしては、食品製造工場から排出される各種の粕類があります。例えば、ビール工場からのビール粕や豆腐工場からの大豆粕の排出量はともに年間約70万トン、焼酎(しょうちゅう)粕やウイスキー粕は約75万トン、イモ類からのデンプン粕は約100万トンにおよびます。しかし、それらを飼料として利用する割合は約75%で、残りは産業廃棄物となっています。
 粕は栄養価は高いのですが水分含量が多いため、そのままではすぐに変敗し(腐って悪臭がでる)、乾燥させるにもコストがかかります。そこで、新鮮な粕にトウモロコシやビートパルプなどを約25%加えて混合し、サイレージ化にするのがよい方法です。資源利用に最も適切ですし、良質・安全につくることができるので、繁殖牛や肥育牛にも適しています。
 また、さまざまな理由によって耕作が放棄され、荒れてしまった農地に牛を放牧する試みも行われています。