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繁殖牛の育成

十分に栄養をとることで立派な牛になる |

発育がよいかどうか測定する |
育成の段階
繁殖牛の育成は、肢蹄(してい)がしっかりしていて、骨格が丈夫で体格がよく、長持ちする牛に育てることが基本になります。少なくとも10カ月齢までは体重を255kgに、14-15カ月齢までには種付けをして、24-25カ月齢には初産させることが必要です。
生後6-10カ月齢は牛の一生のうちで一番発育のさかんな時期です。和牛は飼養管理がよければ、生後18カ月齢までに体高が成牛時の大きさの93%にまで成長するので、十分な栄養を給与して、発育を正常にします。骨格が整う生後10カ月には、よく運動をさせて体重255kg、体高111cmを発育目標とします。生後15カ月では体重335kg、体高119cmが標準サイズです。月に1回は体高の測定をして順調な発育をしているかどうかチェックします。
肥満大敵
発育とは骨格、体長、肢の長さが時期にふさわしく整うことです。肉付きのよさ、体重があることは発育がよいこととは関係なく、太りすぎは繁殖用育成牛にとっては大敵となります。
体重200kgの育成牛の1日増体重目標を1.0kgとすると、1日当たり乾物量 は5.26kg給与し、その中にCP(粗タンパク質)含量は14.1%、TDN(可消化養分総量)は69%が必要です。粗飼料には良質な牧草サイレージと乾草を十分に与え、配合飼料を2-3kg給与するのがよいでしょう。もちろん運動も発育をよくするためには欠かせません。
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