家畜の飼育に取り組むなら
●家畜を飼うということ
現在、一部の学校では、人との生活のかかわりを理解させるための“家畜飼育”も行われています。しかし家畜は、そもそもペット動物ではありません。ですので、子どもが動物の気持ちをおしはかりながら、子どものそばで死ぬまで飼う「愛情飼育」には、向かない点があります。
たとえば、ガチョウは鳴き声が大きいので、「うるさい!」と周辺から苦情がくる場合がありますし、ヤギのオスは子どもに頭突きすることもあります。
またアヒルをはじめとする水鳥は、池などの水場がなければ、体重の負担を支えきれず、足を痛めてしまいます。その池も糞で水が汚れてしまうので、毎日掃除をするか、掃除しなくてもすむほどの大きな池(湖のような)を用意しなければ、水をきれいに保つのはむずかしいでしょう。
世話をするのがたいへんな飼育では、子どもたちにとってせっかくの動物体験が、義務になってしまいます。卒業などで1年ごとに状況が変わる学校・園で、本当にそれだけの手間がかけられるのか、飼うこと自体に無理はないか、動物たちの特性をよく理解した上で、責任をもって「家畜を飼うこと」を選択してください。
家畜にかぎらず、動物を飼うにあたっては、信頼できる獣医師に相談して、助言と支援を得ることが欠かせません。
ここでは参考までに、家畜の飼い方(ウズラ、ガチョウ、アヒル、ヤギ、ヒツジ)を紹介します。
●家畜の飼い方
![]() アヒル
・アヒルってこんな動物・飼い方・育て方 |
![]() ガチョウ
・ガチョウってこんな動物・飼い方・育て方 |
![]() ウズラ
・ウズラってこんな動物・飼い方・育て方 |
![]() ヤギ
・ヤギってこんな動物・飼い方・育て方 ・乳のしぼり方 |
![]() ヒツジ
・ヒツジってこんな動物・飼い方・育て方 ・毛の刈り方 |