ヒツジ 飼い方・育て方
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飼育小屋のようす |
エサ入れ:干(ほ)し草、ヘイキューブ(牧草を乾燥(かんそう)させて固めたもの)などをいれておく。かんたんに移動できるようにしてあげれば、小屋の中を自由に仕切ることができて便利 鉱塩(こうえん):ミネラル分が動物には必要なので、岩塩やブロック状の塩(家畜用(かちくよう)の鉱塩)をいつもおいておく 床(ゆか):少し土を盛り上げて、乾(かわ)いたしきワラをたっぷりしいておく。広さは一頭当たり3.3平方m(一坪:ひとつぼ)くらいがめやす |
●こんな飼育小屋で飼おう
ジメジメしたところがきらいなので、風通しがよく日当たりのよいところを選びます。それと木陰(こかげ)があると子ヒツジがよろこびます。小屋の外には小屋の倍の面積の運動場をつくってあげましょう。
●エサと水のあげ方
春から秋の間は青草(刈っただけの生の草のこと)をあげます。青草は水分が多くて汚れやすいので、毎日入れかえます。冬は干(ほ)し草をいつでも食べられるように数日分をエサ箱に入れておいてあげましょう。水は一日一回とりかえていつもきれいな状態にしておきます。
また、お母さんヒツジはお乳をあげたりして栄養がたりなくなるので、牛用の配合飼料(はいごうしりょう※)もたしてあげましょう。
※配合飼料:トウモロコシやダイズなど、いくつかの原材料を混ぜ合わせてつくられたエサのこと
●健康なヒツジのみわけ方
ヒツジの健康状態を知るには、こんなところをチェックしてみましょう!
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目:まぶたをめくってピンク色ならばだいじょうぶ。白かったら貧血ぎみ
鼻:鼻汁(はなじる)をたらしたりしてよごれていない 毛:つやがあってきれい。毛がぼそぼそになっていたりすき間ができていない 脚(あし):おしりと太ももがしっかりしていて、まっすぐ幅(はば)広く立っている おしり:ころころしたふんをする |
ヒツジはがまん強いから、病気になっても弱ったようすをなかなかみせません。あまりエサを食べなかったり、いつもとちがうと思ったら、早めに獣医(じゅうい)さんのところにつれていってあげましょう。
●先生方へ
ウサギやハムスターなどの小動物と比べると、飼うのには格段に手間がかかります。また寿命が長いので、学校全体での協力体制も必要です。近くの農家や大学の獣医学部などから、長期にわたって応援がえられるかどうか、飼う前によく考えてください。