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豚 -歴史- 日本

幕末のオランダ屋敷での豚解体の様子(長崎歴史文化博物館所蔵)

幕末のオランダ屋敷での豚解体の様子
(長崎歴史文化博物館所蔵)

 日本(にほん)では縄文時代(じょうもんじだい)の後半(こうはん)ごろから野生(やせい)のニホンイノシシをつかまえて食(た)べていたようなんだ。そして600年代(ねんだい)には、中国大陸(ちゅうごくたいりく)のほうから移動(いどう)してきた人たちが豚(ぶた)を飼(か)っていた記録(きろく)もあるよ。でも肉食(にくしょく)を禁止(きんし)している仏教(ぶっきょう)が広(ひろ)まるようになると、沖縄(おきなわ)以外(いがい)では豚は飼われなくなってしまったんだ。その後(ご)、1609年(ねん)に長崎(ながさき)の出島(でじま)で豚を飼ったのがきっかけになり、養豚(ようとん)が始(はじ)まり、明治(めいじ)の初(はじ)めごろからは養豚が全国(ぜんこく)に広がって欧米(おうべい)の品種(ひんしゅ)がたくさん取(と)り入(い)れられるようになっていったんだ。

 

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