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肉用牛 -育て方- 食事

粗飼料と右下が濃厚飼料

粗飼料と右下が濃厚飼料

 肉用牛(にくようぎゅう)の食事(しょくじ)は、人間(にんげん)と違(ちが)って朝(あさ)と夕方(ゆうがた)の一日二食(いちにちにしょく)なんだ。えさの種類(しゅるい)はご飯(はん)になる粗飼料(そしりょう)とおかずにあたる濃厚飼料(のうこうしりょう)とに分(わ)けられるよ。
 放牧(ほうぼく)しているときに食(た)べる牧草(ぼくそう)や、草(くさ)を発酵(はっこう)させたサイレージ、乾草(かんそう)など、せんいの多(おお)いものが粗飼料なんだ。サイレージは長(なが)く保存(ほぞん)できるから冬(ふゆ)の間(あいだ)のエサとしても貴重(きちょう)だよ。
 濃厚飼料は、トウモロコシやぬか、大豆(だいず)や大豆かす、綿実(めんじつ)などを混(ま)ぜ合(あ)わせたものを使(つか)うことが多(おお)いよ。粗飼料に比(くら)べて、デンプンやタンパク質(しつ)がたくさんふくまれているんだ。
 子牛(こうし)だったり、妊娠(にんしん)していたり、成長(せいちょう)の段階(だんかい)によって牛(うし)に必要(ひつよう)なエサの質(しつ)や量(りょう)は変(かわ)ってくるけど、どんなエサをどのぐらいあげたらいいかは、日本飼養標準(にほんしようひょうじゅん)というものがあって、それを参考(さんこう)にして農家(のうか)の人(ひと)はエサをあげているんだ。

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