特用家畜

豚肉より低脂肪でスタミナいっぱい、イノブタ肉

  • 写真1
    生後1週齢のイノブタ。後方はブタ
  • 写真2
    雑食性が強く、青物が大好き
  • 写真3
    イノシシの肉は霜降りがよく、豚肉より低脂肪で、あっさりした味

イノブタはブタとイノシシの交配で生まれた

イノブタは、豚とイノシシの交配によって生まれた家畜で、ブタのメスとイノシシのオスとの一代雑種の交配がもっとも一般的に行われています。
 体は太く丸みがあり、イノシシに似て鼻梁(びりょう:はなすじ)が長く、体表は剛毛でおおわれていて、オスは鋭い牙(キバ)をもっています。肢蹄(してい:足とひづめ)は豚よりもやや短いのですが強健です。尾は垂れ下がっていて、物音に驚いたときなどはしっぽを垂直に上げて猪突猛進(ちょとつもうしん)します。また、雑食性が強く、野草の茎や根、葉っぱが大好物です。成長するにつれてくびから背にかけて強くてかたい長毛が生え、怒ると毛が立つ「怒り毛」になるのはイノシシの性質に似ています。
 イノブタは自然環境に適応し、5-6月ころは体表の毛換えをして防暑の準備をし、真冬になると毛根部に綿毛のような細かい毛をつけて寒さを防ぎます。また、放飼場に新鮮な腐植土を入れると発育がよくなります。
 生後約1年で、体長130-150cm、体高80-90cm、体重120-150kgに成長します。と畜され、肉になるのは生後8-9カ月(90kg)です。それ未満では、肉の色つきが不足し、逆に遅すぎると脂肪が厚くなります。色はあざやかな紅色で光沢があり、臭みがなく、豚肉より低脂肪で、味があっさりしています。脂肪交雑(霜降り)がよいため、ステーキや焼き肉などの焼く料理に適しており、食べると身体が温まるということからスタミナ料理として利用されています。