牧場へ行こう
経営形態とその特徴

尿汚水処理施設の全景。一般住宅がそばにあるのでまわりに木を植えている
土地や気候にそった経営形態
酪農経営にはさまざまな経営形態があります。
1.専業酪農経営:酪農(乳代や牛の販売)からの収入が80%以上で、現在多くの酪農家はこれに当てはまります。
2.複合酪農経営:酪農からの収入が50%程度で、その他が酪農以外の農業収入(野菜・果樹・水稲など)です。
3.都市型酪農経営:都市地域で経営する場合です。多くは都市部で生産される粕(かす)類を飼料として活用します。地価が高いために飼料作物の栽培は少なく、購入飼料の依存が多くなります。
4.山地型酪農経営:都会から離れた山地・傾斜地での経営です。山地を利用した放牧が主体となります。
5.畑作酪農経営:北海道の十勝のような畑作地帯で酪農とともに畑作物(ビート・豆類・麦類など)を栽培しています。
6.草地型酪農経営:北海道の根室・釧路や天塩地域のように気温が低く、牧草しか育たないところでの経営です。1戸当たり50ha以上の牧草地を持ち、最近は放牧がさかんになっています。
どのような経営形態でも基本は牛乳を販売して利益を得ることですから、利益を生み出すには、年間乳量が1頭当たり少なくとも8500kg以上が必要となります。