牧場へ行こう

酪農家の一日の仕事

写真1
搾乳は最も大切な仕事「おいしい牛乳いっぱい出してね」
写真2
サイレージを作るための青刈り

朝夕の搾乳が作業の中心

 成牛1頭当たりにかかる労働時間は、年間約95時間です。仮に40頭としても、年間約3,800時間(※1)になるため、日常作業は夫婦で分担するのが一般的です。

 中でも搾乳は酪農家にとって最も大切な作業で、朝・夕2回、合計約6時間をこれに費やします。朝はまだ日の暗いうち(午前5-6時)から作業を始め、まずは乾草・サイレージを給与し、各乳用牛の出す乳量に応じて適量の濃厚飼料を与えます。

 エサやりを終えると、次は搾乳を開始します。ミルカーをセットし、何十頭もの乳用牛を夫婦二人で次々と搾乳していきます。奥さんはミルカーの洗浄を済ませると、家に帰り食事の仕度や子供の世話をします。主人はふん尿の処理、牛舎の清掃で朝の作業を終えます。夕方の午後5-6時からも朝と同じ作業をします。
※1:『畜産物生産費統計』(農林水産省統計情報部、令和7年3月)より

お産の世話から飼料づくりまで

 朝夕の作業に加え、牧草地(北海道 96ha/一戸、都府県 13.3ha/一戸)(※2)での飼料作りも酪農家には欠かせません。早春には牧草地に肥料を与え、トラクタで収穫した牧草はサイレージにして保存します。収穫後には畑を耕し、夏にはトウモロコシ類を栽培して、秋にはまたそのサイレージ作りと、これらの作業だけでも年間約600時間を費やします。

 また、お産のときは昼夜を問わず看護をします。無事に子牛が生まれた直後は、ぬれた体をふいたり、初乳を飲ませたりと、母親のように面倒を見てあげることが必要です。乳用牛からおいしいミルクができるように、おいしいエサを作ることはもちろんですが、日頃(ごろ)から愛情を持って育てていくことが酪農家の大きな仕事でもあるのです。

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