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初乳給与から離乳まで

写真2
初乳を与える。「いっぱい飲んで元気に育ってね。」

子牛にとって重要な初乳

 生まれて間もない子牛は、とても無防備な状態にあります。これは、子牛の免疫能力がまだ弱いためです。とくに細菌やウイルスといった微生物から身を守る免疫物質(抗体と呼ばれるタンパク質)をほとんど持っていませんし、作ることもできません。
 では、子牛は無防備なままなのかというと、そうでもありません。子牛を産んだばかりの母牛の乳の中には抗体がたくさん含まれており、子牛に抗体を与えることができるのです。この乳のことを初乳といいます。子牛は自分で抗体を作れるようになるまでの数カ月間、初乳に含まれる抗体で身を守るのです。さらに初乳の栄養価は非常に高いため、急激に成長する生まれて間もない時期の子牛にとって重要なものとなります。したがって、丈夫な乳用牛を育てるには確実に初乳を飲ませてあげることが重要です。

写真1
初乳成分の推移(ホルスタイン雌牛22頭の平均)

乳用牛は人の手で哺乳

 あくまで乳用牛は乳を搾ることが目的なので、生まれて間もなくしたら、子牛を母牛から離します。このため、初乳も含めて、たいていは人が乳を与えることになります。具体的には、乳や代用乳、もしくは人工乳(牛乳に似せて作った哺乳用の液状の飼料)を牛用の哺乳ビンや哺乳用バケツで与えます。通常、乳や代用乳は40度くらいに温めて、体重の10%程度の量を1日2回に分けて与えます。そして生後6週間目くらいから、良質な乾草と人工乳、あるいは穀類を中心とした離乳用濃厚飼料などで離乳させ、だいたい3カ月齢くらいから、成牛と同じエサに切り替えます。

写真2
哺乳用バケツでの哺乳
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