
雌鶏のおなかの中にいっぱいある黄身が、卵管という管を下がっていくにつれ、白身がつき、殻におおわれて外に出たのが卵です。雌鶏だけでも卵を産むことはできますが、その卵からひなはかえりません。ひなが産まれるためには、雄鶏の精子が卵子といっしょになる(これを受精という)必要があります。雄鶏と雌鶏とが交尾して、雄鶏が精子を雌鶏に入れます。その精子が黄身の中央にあるぽつんと白いところ(胚盤という)まで行き、受精して産まれた卵だけがひなになれるのです。 |
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受精した卵だけがひなになる |

スーパーなどで売られている卵は、ふつう雌鶏だけで産まれた卵なので、ひなにはなれません。また、黄身が2つある卵(二黄卵という)は、受精はしますがひなにはかえりません。「有精卵」として売られている卵のなかには、ちょうどよい温度にしておくと、ひなになる準備がはじまり、血管が出てきてひなにかえるものもあるかもしれません。でも、なかなかむずかしい。
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「鶏は断食して、また卵を生むようになる」
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ふつうに売られている卵は、ひなにはなれない
(スーパーなどの卵売り場) |
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