人間とくらす【馬と人との歴史】
木曽馬(きそうま)
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地域文化を伝承する「踏ませ」の慣行。厩肥が沢山溜まった春先の厩風景 -
畑や水田に厩肥を出した後の厩風景
急峻な山岳地帯住民のよきパートナー
北海道和種馬と同じ南部馬の流れを汲む木曽馬の故郷は、長野県開田高原を中心とした中央アルプスの山岳地帯です。体高125-135cmのポニーで鹿毛、河原毛を主体としたやや胴長の輓馬タイプで、起伏の多い傾斜地での生活に順応したため、堅く丈夫な蹄を持ったたくましい体型です。
寒冷傾斜地の段々畑での地力の維持に必要な厩肥(有機肥料)を確保するため、厩の底を低くし、そこにたまった厩肥を1年に1度畑にまく「踏ませ」の慣行は、木曽谷特有の地域文化です。他に馬頭観音を祭る石碑や伝統的な花馬祭りなどで地域文化を伝承しています。
最近、信州大学農学部が木曽馬の保存・活用に協力しています。
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・信州大学農学部 動物行動管理学研究室 (木曽馬の保存・活用に協力)