やさしく声をかける【馬の扱い方】

頭絡と馬銜

左:小勒馬銜(しょうろくはみ)
右:大勒馬銜(たいろくはみ)とグルメット(轡鎖くつわぐさり)
(『馬具図鑑』(社)日本馬事協会)

  • 写真2
    頭絡と手綱
  • 写真3
    無口頭絡(上)とマルタンガール(下)

乗り手と馬との意思疎通をはかるための道具

 乗り手が手綱を引いたとき、馬の口に噛ませた馬銜(はみ)が神経が敏感に通る口角にあたり、馬はそこで乗り手の意向を感じとって乗り手との意志疎通をはかります。
 馬銜は使用する目的に応じて、小勒(しょうろく)と大勒(たいろく)の2種類があり、それぞれを単独で使用する場合と、両者をともに噛ませる場合があります。小勒は水勒(すいろく)ともいい、大勒にはグルメット(轡鎖:くつわぐさり)が付いているのが一般的です。馬銜を固定しない頭絡は無口頭絡と呼び、日常のハンドリングに使用します。


馬銜を固定する頭絡と手綱

 馬銜を歯槽間縁から外れないように固定する革紐が頭絡(とうらく)で、耳で支えた左右の頬革(項革と額革)が馬銜の位置を固定します。顎の下を回して耳から頭絡が外れないように固定するのは喉革です。それぞれの馬銜の両端には手綱が接続されていて、使用する馬銜の数によって1本手綱と2本手綱を用います。
 頭絡や馬銜には簡単なものから複雑なものまでいろいろあり、ときには鼻革(頭絡の一部で鼻梁を取り囲む革ひも)やマルタンガール(馬が突然頭を上げないよう鼻革に取り付ける)などの付属品を使用したりと、使う目的によってさまざまな構造のものがあります。