スピード、スタミナ、もっているよ【馬のからだの特徴】
ロバとシマウマは馬と違うの?
苛酷な自然環境にも耐えるロバ
ロバも馬の仲間なので、姿形は馬によく似ています。ユーラシア・アフリカ・南アメリカ大陸には、今でも野生のロバが生息しています。一方スペイン、イタリア、ギリシャ、アフリカ諸国、中国、東南アジア諸国などでは、家畜となった沢山のロバが人類のパートナーとして地域住民の生活を支えています。
地域によって大小さまざまですが、馬に比べて身体は小柄で耳が長くて大きく、尾毛(びもう)が少ない、蹄が小さくて固い、お尻が尖っている、チョコチョコ歩く、スピードは遅いが持久力があるなど、馬とはまた違った特徴があります。
人間になつかなかったシマウマ
アフリカのサバンナを生活圏としているシマウマは、必ず群れを作って生活しています。この生活様式は、弱肉強食の自然界における、防衛本能による生活の知恵です。ライオンやヒョウなどの肉食動物に襲われると、頭を中央に向けて円陣を組み、一斉に後足を蹴り上げ、一致団結して天敵に抵抗します。また水辺へ誘導したり、安全な場所へ逃げたりと、群れは必ずリーダーのオスの指示に従って行動します。これらはいつも危険にさらされ、武器を持たないシマウマ(馬の仲間たち)の本能的行動です。
シマウマは仕込みにくい動物といわれ、人間が飼い、パートナーとして住民生活に役立てている例はほとんどありません。 シマウマも馬の仲間ですが、家畜として飼われている馬とはこの点が大きく異なっています。