鶏とは大昔から友だちだった【鶏と人との歴史】

ブロイラー用種

  • 写真1
    白色プリマスロック
  • 写真2
    白色コーニッシュ

ブロイラー用種

 ブロイラーとは、そのような名前の品種がいるわけではありません。7-8週という短い期間で出荷するために改良された肉用若鶏の総称です。
 白色コーニッシュ種のオスに白色プリマスロック種のメスを交配したものが世界のブロイラーの大半を占めています。

白色プリマスロック種:
 横斑(おうはん)プリマスロック種の突然変異によって生じた白色の個体を固定したプリマスロック種の内種です。卵肉兼用種ですが、現在は肉用にかたよっています。体重はオス5.0kg、メス3.6kgで、産卵能力が年160-200個と白色コーニッシュ種より高いので、ブロイラー生産のメス系として利用されています。

白色コーニッシュ種:
 イギリスでインド原産の赤色アシール種とオールドイングリッシュゲームおよびマレイ種を交配してつくられた暗色の闘鶏用の品種を、と体の仕上がりをよくするために羽色を白色に改良した肉用種です。とさかは三枚冠がほとんどですが、単冠のものもいます。成体重はオス5.5kg、メス4.0kgで、成長速度は現存する品種の中で一番速い種です。