ぼくにも鶏、飼えるかな?【鶏の育て方】
ワクチン投与・ワクチン接種
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ニューカッスル病:くびをのばした呼吸、脚のマヒなどがあらわれる -
鶏痘(けいとう) -
ワクチン接種
ワクチンで伝染病の予防
直接の治療薬のないウイルス病は、ワクチンで予防しておくことが必要です。またワクチンが開発されている細菌病もあります。病原性が複雑で、ワクチンのききめが不確実なもの、ひじょうに有効なものまでいろいろです。
ウイルス病のニューカッスル病や、カ、ヌカカ(吸血昆虫)などがウイルスを媒介して伝染する鶏痘(けいとう)などのワクチン接種は、家庭で鶏を飼うときにもぜひ実行しておくべきです。養鶏場の鶏に対しては、マレック病、伝染性気管支炎、伝染性コリーザなどのワクチンも接種されます。
ワクチンで予防できる伝染病症状
ニューカッスル病(ND):
大量急死、緑色下痢、呼吸器症状、神経症状、異常卵、産卵停止
鶏痘(FP):
とさかなどの発痘(はっとう)、産卵低下
マレック病(MD):
痩せる、脚・翼・頸などのマヒ
伝染性気管支炎(IB):
呼吸器症状、産卵低下、卵殻異常、卵白の水様化、下痢
伝染性コリーザ(IC):
鼻汁、顔面のはれ
ワクチンのうちかた
ワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンがあり、接種のしかたも異なります。
生ワクチンは点眼・点鼻、噴霧接種、飲水投与など、不活化ワクチンは筋肉注射、皮下注射などによって行います。その病気の流行状況、飼育場所の病歴・汚染状況、ふんの除去、そうじのしかたなどを考慮して、計画的にワクチン接種を行う必要があります。