ぼくにも乳用牛、飼えるかな?

エサの種類

写真1
いろいろな種類のエサを牛は食べる
写真2
乾草

大きく2つに分けられます

 単純に牛のエサといってもさまざまな種類があります。一見、そこら辺の草を食べているだけのように見える牛にも、栄養のバランスをとるために、さまざまな工夫をこらしたエサが用意されているのです。そのなかで牛のエサは、粗飼料と濃厚飼料の2種類に大きく分けられます。

粗飼料

 草または草から作られたエサです。草は牛本来の食べ物ですから、日本人でいうごはん、いわゆる主食となるわけです。牛の消化器機能を安定させるために必要な繊維質を大量に含みます。
 粗飼料の原料となる草はイネ科の植物が多いのですが、栄養価の高いマメ科の植物を用いることもあります。生のままで与えることもありますが、乾燥させたり(乾草)、発酵(サイレージ)させます。しかし泌乳期の牛は、粗飼料だけでは乳を作る分の栄養を満たせないため、穀物を中心とした濃厚飼料も必要になります。

濃厚飼料

 繊維質中心の粗飼料に比べ、デンプンやタンパク質の含有量が高いエサです。濃厚飼料には、トウモロコシ、大豆、綿実、麦などがあります。また、日本では、こういったエサを数種類混合して販売することが多いので、配合飼料とよばれることもあります。
 濃厚飼料は泌乳用牛においては重要な栄養源で、人でいうとおかずにあたります。しかし、おかずばかり食べていれば身体に悪いように、牛にとっても濃厚飼料と粗飼料のバランスをとることが、牛の健康を維持するうえでとても重要になります。

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