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エサの考え方

トウモロコシ・サイレージにユズの搾りかすを入れている試み。牛の好みは? |
酪農家はよいコック?
牛の給餌といっても、ただやみくもに草を与えていればよいわけではありません。牛はエサとなる草や穀物を食べ、その栄養分を使って乳を作っているのです。ですから、効率よく牛乳を出してもらうためには、十分な栄養価をもつ飼料を、綿密な計算をもとに与えなくてはなりません。
もしエサの栄養バランスがくずれていたりすると、牛はたちまち体調をくずしてしまいます。また、いくら栄養のバランスがとれていても、まずいエサだと牛も食べてはくれません。つまり人と同じように、食べ物には気を使わなくてはならないわけです。酪農家は、牛にとってよい栄養士さんであると同時に、よいコックさんでなくてはならないのです。
最良のエサをめざす
牛のエサに求められる栄養や味については、人とは大きく異なっています。例えば炭水化物の摂り方にしても、人の場合はデンプンが主になりますが、牛は繊維質が主になります。また、必要なタンパク質についても大きく異なりますが、ビタミンに関しては、それ以上に異なります。
人が必ず外から摂らなくてはいけないビタミンBやビタミンCも、牛なら第1胃の中の微生物が生合成してくれるので、外から摂る必要がほとんどありません。このように、牛と人では食べ物に対する体のしくみが根本から違うので、農家の人達は牛のエサについて真剣に勉強し、日夜、牛にとって最良のエサを追求しているのです。
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