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経営形態とその特徴
繁殖、肥育経営ともに年々多頭化の傾向
繁殖経営1戸当たりの飼養頭数は、平成14年でわずか6.6頭(全国平均)となっています。また飼養戸数8万9400戸のうち、1-4頭規模が全体の58.4%を占め、ほかに5-9頭23.7%、10頭以上は17.5%という状況です。
しかし繁殖経営の歴史が浅い北海道では、飼養戸数は2480戸と少ないものの、10頭以上の農家が60%となっています。これは1戸当たりの耕地面積が約30haと広いうえ、公共牧場で夏場に放牧できるという利点があるためです。
これに対し府県の場合、1戸当たりの耕地面積は約2ha前後で水田が多く、飼養頭数が制限されています。しかも年々、老齢化により飼養戸数が減少傾向にあります。
一方、和牛肥育経営の飼養戸数は平成14年で1万5600戸となっており、1-4頭規模の農家が31.8%、5-19頭27.4%、20-49頭17.8%です。しかも年々多頭化がすすんでおり、昭和59(1984)年に50頭以上が4.1%だったものが、平成14(2002)年では5倍以上の22.7%となっています。
1970年代までは、和牛の繁殖・肥育は中国、四国と九州がおもな産地でしたが、最近では北海道や東北、関東などで飼養頭数が増加しています。また、肥育牛と水田や畑、野菜などとの複合経営が多く見られるようになり、多頭化による低コスト生産と資質の高い肉用牛の生産が求められています。
※本文中の数値はすべて『平成15年 畜産経営の動向』(中央畜産会、平成15年4月発行)
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