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対州馬(たいしゅううま)
対州馬 |
馬銜を使わない1本手綱での馭法。島民の生活の知恵の結晶である地域文化が伝承されている |
対州馬 |
女性のパートナーとして活躍
長崎県対馬で飼育される体高125-135cmの対州馬は、元寇の役(1274年)のとき、宗一族の武将たちを乗せて活躍したと伝えられる馬です。
対馬は耕地率(耕地÷全面積×100)が3%程度の小さな島で、島民生活は半農・半漁(農業と漁業の兼業をしていること)で、男性は海へ、女性は畑へと仕事を分担していました。対州馬は女性の畑仕事を手助けする存在でしたが、近年では道路の整備や交通機関の普及などによって対州馬の需要が激減したため、保存していくかどうかの見通しは今も立っていません。
地域の風土から生まれたいろいろな馬具
広く全国に分布している日本在来馬は、それぞれの気候風土に培われた独特の馬具類を使用している場合がほとんどです。馬銜(はみ)を使わない頭絡(無口頭絡の一種)と1本手綱(左の口元に付ける)を使った馬の馭法(ぎょほう)、背中に密着する木製の荷鞍など、在来馬が使用している馬具類や取り扱い方には、それぞれの地域の文化遺産ともいえる特徴があります。
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