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強制換羽(かんう)
強制換羽をおこなって新しい羽毛が生える |
換羽でひと休み
夏を経過して日が短くなる秋から冬にかけて、雌鶏はホルモンの関係で大体2-4カ月間休産します。その間、雌鶏の古い羽毛が抜け落ちて新しい羽毛に換わる「換羽」が行われます。
雌鶏にエサを与えず産卵を停止させて、人工的に羽毛が抜け始めるのを誘起することを「強制換羽」といいます。雌鶏を空腹状態にして繁殖性を抑制するのが一般的な方法です。点灯管理を中止して性ホルモンの分泌を抑制することも、産卵を停止させる手助けになります。
体重が25-30%減少したとき給餌を再開しますが、その鶏群の産卵率が50%に回復するまでは、絶食初日から数えて1カ月前後かかります。また、この間に産まれたはずの卵を代償産卵で取り返すまでには5カ月を要します。
強制換羽の方法と効果
強制換羽は、産卵を始めてから2年目に入った場合にのみ行います。自然換羽にまかせておくと鶏群の状態がふぞろいになり、経営的な問題が出ます。そこでいっせいに、人工的に休産・換羽させる方法をとっています。
初産から10カ月頃に卵質が低下した卵が増えてくるので、この時期に強制換羽をかけて卵質の向上をはかり、産卵再開後、8カ月間飼育します。通常の飼育鶏は13カ月採卵ですが、強制換羽鶏は19カ月採卵(1カ月の休産をはさむ)と採卵期間が延びるため、ヒナの導入回数も減り、強制換羽はコスト低減に結びつくといわれています。
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