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乳成分・乳質の改善と向上

写真1
SNF率:無脂乳固形成分率(資料:全国乳質改善協会より)

乳質改善の向上策

 生乳そのものが供給不足で高品質がのぞめなかった以前と比べ、生乳の品質は年を追って供給量 の増加とともに確実に向上し、昭和60年頃(ごろ)から生乳は高成分・高品質を求める時代になりました。この乳質改善の向上策として、

1.風味の向上

2.成分を高めた衛生的な乳質への改善

3.牛舎や牛乳処理室など、生産現場における環境衛生の改善

4.乳用牛の健康管理の改善

などがあげられます。

 その結果、昭和40年の乳脂肪率が全国平均3.38%だったのが平成7年には3.84%に、無脂乳固形分は8.24%が8.65%に改善されました。また、細菌数では平成7年に30万/ml以下(ランク1)となり、現在では世界でもトップクラスの品質を誇っています。

 給与飼料の質と量は乳量のみならず、牛乳成分にきわめて大きな変化を与えます。牛乳成分の脂肪率の向上には粗飼料の給与が大きく影響しており、給与飼料乾物中に粗繊維を17%以上含ませることが必要です。また、無脂乳固形成分の向上には濃厚飼料の給与量を多くします。さらに、暑い時期には採食量が減少して乳成分は低下しやすいので、防暑対策や良質粗飼料の給与などが必要です。

 現在では最上級の乳成分と乳質の基準として、乳脂肪率では3.7%以上、乳タンパク質では3.2%以上、無脂乳固形成分は8.7%以上、細菌数では30万/ml以下、体細胞は10万/ml以下とされています。

乳成分、細菌数及び体細胞のランク区分
対象項目 ランク1 ランク2 ランク3 ランク4
乳脂肪(%) 3.7以上 3.5-3.69 3.0-3.49 3.0未満
タンパク質(%) 3.2以上 3.0-3.19 2.7-2.99 2.7未満
無脂乳固形成分(%) 8.7以上 8.4-8.69 8.0-8.39 8.0未満
細菌数(万ml) 30以下 31-50 51-100 110以上
生菌数(万ml) 3以下 4-10 11-30 31以上
体細胞数(万ml) 10未満 10-29 30-99 100以上
資料:全国乳質改善協会

給与飼料による牛乳成分の変化

 給与飼料の質と量は乳量のみならず、牛乳成分にきわめて大きな変化を与えます。牛乳成分の脂肪率の向上には粗飼料の給与が大きく影響し、給与飼料乾物中に粗繊維含量を17%以上含ませることが必要です。また、無脂乳固形分の向上には濃厚飼料の給与量を多くします。さらに、暑い時期には採食量が減少して乳成分は低下しやすいので、防暑対策や良質粗飼料の給与などが必要です。
 現在では最上級の乳成分と乳質の基準として乳脂肪率では3.7%以上、乳タンパク質では3.2%以上、無脂乳固形分は8.7%以上、細菌数では30万/ml以下で体細胞は10万/ml以下とされています。

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