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血液その他
めん羊の生産物と用途 |
めん羊の利用法
めん羊のおもな生産物は、羊肉、羊毛、羊皮などですが、その他にも多くのものが利用されています。たとえば舌や脳、胃、肝臓などの内臓類は、よい食材となる他、腸はウインナーソーセージのケーシング(外皮)として用いられます。骨は肥料や薬品に、羊毛の脂からはラノリンが精製され、化粧品や石けんの原料として使われています。さらに羊毛は衣類などだけではなく、海や川に流出したオイルの吸収材にも利用され、環境保護の面でも役立てられています。また、生産物とはいえませんが、ふん尿は野菜類に適した有機質肥料となります。
めん羊の血液は、細菌検査などに用いられる血液寒天培地や、補体結合反応などの免疫学的な検査に使われており、医療関係では欠かせないものです。近年、海外からの輸入も増えていますが、新鮮な国内産血液の需要は強く、依然として多くの量が供給されています。
めん羊は生活に密着した家畜
私たちは、さまざまに形を変えた多くのめん羊生産物を日常生活の中で利用しています。めん羊飼育の歴史が浅く、生産物のほとんどを輸入に頼っている日本では、その価値を見過ごしがちです。しかし、めん羊には多くの利用価値があるからこそ、いち早く家畜化が行われ、長い歴史の中で人類の衣・食・住に大きく貢献してきました。そして、現在もめん羊は私たちの生活に密着した重要な家畜であることに変わりはありません。
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