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栄養たっぷり、おいしいね  

羊皮

利用価値が高い

  動物の皮膚は、表皮、真皮、皮下織の3層からなります。真皮はさらに乳頭層と網様層に分けられ、その状態が原皮としての良否を左右します。
 めん羊では、一般にメリノのような繊細な羊毛を生産する品種は乳頭層の繊維が細く、汗腺(かんせん)や脂肪腺(しぼうせん)が多いため、乳頭層と網様層がはがれやすく、良質であるとはいえませんが、毛の太いものほど丈夫で利用価値の高い原皮が生産されます。
 羊皮には抜毛羊皮と毛付羊皮があり、抜毛羊皮は手触りがよく、コートやハンドバッグをはじめ、インテリア、本の表紙などさまざまな用途に向けられます。
 毛付羊毛は、ムートンの商品名で敷物としてデパートなどで広く販売されている他、コートなどの衣料品にも加工されています。これらはおもにラム生産の副産物として得られた皮を加工したものであり、日本でも毎年多くの原皮が輸入されています。

日本で生産する羊皮

 アフガニスタンや南西アフリカで飼育されているカラクールという品種の子羊皮は、アストラカンと呼ばれ、ミンクと並ぶ高級毛皮として有名です。
 日本で生産される羊皮は、生産量が少なく、また皮をはぐ時に刀が使われることから皮に傷をつけることが多いため、原料としての価値はあまり高くはなく、一般に、と畜場で廃棄されているのが現状です。しかし、めん羊の付加価値を高めるため、特産品としてムートンやポシェットなどの毛皮製品の製造・販売に取り組んでいる地域もあります。

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