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あったかいセーターになるよ(羊毛)

写真1
羊毛でできたセーターは保温性バツグン
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ジャケット

保温性に優れている羊毛

 羊毛は弾力性や保温性、吸湿性、放湿性など、多くの優れた特性を持つ天然繊維です。羊毛の成分は、人間の皮膚や髪の毛と同じケラチンというタンパク質ですが、繊維の表面は、スケールと呼ばれるウロコ状の表皮でおおわれています。このため、繊維同士がからみやすく、しっかりした糸ができるのです。
 また、繊維の内部は、AコルテックスとBコルテックスという性質の異なる2種類の細胞をはり合わせた構造になっており、これらは、温度や空気中の水分に含まれる酸やアルカリに違った反応を示すため、羊毛にはスプリングのような縮れ(クリンプ)ができます。この縮れは引き伸ばしてもすぐ元に戻る性質があり、また縮れていることによって、繊維の間に大量の空気を含むことから、優れた弾力性と保温性が得られるのです。

さまざまな加工品

 羊毛には水滴をはじく性質がありますが、同時に湿気を吸収したり放出したりする性質もあります。これは、表面のスケールが温度に応じて開いたり閉じたりすることで、エアコンのような働きをしているからです。手荒に洗うと、硬く縮んで伸縮性が失われるという欠点がありますが、わざとこのように加工したものがフェルトであり、ピアノのハンマークロスや、厚手の防寒用品などに使われます。
 羊毛はこのような特性を活かしてさまざまな用途で利用されていますが、めん羊の品種によって太さや品質に違いがあり、細いものは高級服地に、中程度のものはニットや織物、太いものはカーペットなどに加工しています。

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