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ぼくにもめん羊、飼えるかな?  

分娩(ぶんべん)

写真1
分娩
写真1
分娩直後の母子羊

分娩の準備と分娩兆候

 分娩を清潔な状態で行い、生まれた子羊が母羊の乳首に吸い付きやすいように、分娩の約1カ月前には、妊娠(にんしん)羊の陰部と乳房周辺の羊毛を短く刈っておきます。また、敷ワラを新しいものに交換したり、分娩時に必要な器具器材や薬品なども早めに点検してそろえておきます。
 分娩間近には事故防止のため、定期的な見回りを行いますが、夜間に急に明かりをつけるとめん羊が驚いて思わぬ事故につながることもあるので、早めに電灯をつけて夜間の見回りに慣らせておくことが大切です。
 分娩の2週間前ごろになると、妊娠羊の腹部が下がり、胎児の動きも確認できるようになります。分娩が近づくと陰部が赤みを帯びてはれ、乳房も著しく張ってきます。分娩の直前には食欲が低下し、落ち着きのない歩行や、前肢で敷ワラを集める、寝たり起きたりを繰り返すなどの行動をします。

分娩と分娩後の処置

 分娩は通常1時間以内に、陣痛開始→一次破水(尿膜破裂)→二次破水(羊膜破裂)→胎児(たいじ)娩出の経過をたどり、その後1-3時間で後産が排出されます。
 正常な分娩では、胎児は前肢2本をそろえてその上に頭をのせた姿勢で出てきますが、姿勢が異常で、自力で分娩できない場合は、手を挿入して正常、もしくは逆子の状態に修正した上で引き出します。
 分娩終了後は、子羊の口や鼻の周りの粘液を取り除いて、へその緒をヨーチンで消毒し、母子羊を分娩柵(さく)内(2-3平方メートルの囲)に移動します。通常、母羊は子羊の体をなめて粘液を取り除き、子羊は30分以内に立ち上がって最初の吸乳に成功しますが、母羊が世話をしないようであれば、子羊の体をふいてやり、母羊の乳首を口に含ませて吸乳の手助けをします。

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