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コミュニケーションの重要性(しつけと教育)
心優しい取り扱いが全ての基本
生まれたばかりの子馬の側には、いつも母馬がついています。子馬は生後6カ月間母乳を飲んで育つため、母子の間には本能的にスキンシップができています。しかし子馬の将来を考えて、母子の間に人間が割り込んでくることを早い時期に納得させるが大切です。
この第一ステップとなるのは、生まれてすぐからやさしく声を掛けて、カラダに触ってあげること。カラダに触る順序(頭からお尻に向かって:前から後ろへ、背中から足に向かって:上から下へ)はいつも一定にして、肌に触れた手を決して離さないようにします。いつも同じ手順でこのように取り扱う(ハンドリング)ことによって、次のステップへ進みやすくなります。また、この期間は発育成長期にあたるので、肉体的成長と精神的成長とのバランスに気を使うことが大切です。
必要な社会経験
どんなに調教された馬でも、多くの社会経験を積まないとさまざまな人間の要求に応えることができません。例えば、馬は音に敏感なので、人間の生活環境で発生する自動車のエンジン音、工事の騒音などの音に慣れるよう調教します。しかし対向車線を猛スピードで通過する自動車、大型トレーラーやトラック、花火や運動会のピストル音など、普段聞き慣れない音や見慣れない光景などにどう対処するのかは、馬自身がいろいろな社会経験を積んではじめて身につくもので、調教だけで習得できるものではありません。
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