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エサと卵の質

パプリカの給与量がおおいほど卵黄が濃い黄色になる
左上:0%、 右上:0.15%
左下:0.3%、左下:0.45% |
エサと卵成分
産卵は鶏の繁殖活動です。飼料養分が不足したときは、産卵がとまってしまいます。栄養が不足気味で、卵重が少し小さく、殻がわずかに薄い卵もありますが、本来、卵はヒナがかえるだけの栄養をたくわえて生まれてくるのです。そのため、「エサが悪ければ卵も悪い」ということを耳にすることがありますが、これは正しいとはいえません。
エサで卵のどこが変わる
卵黄の黄色い色は、カロチノイド(黄色トウモロコシ、パプリカなどに含まれているキサントフィル)からできています。鶏はこのカロチノイドを合成できないので、飼料から摂取します。
卵成分のうち、エサの影響で変化するものは、ヨウ素(ヨード)など無機質の一部と各種のビタミン含量、脂肪酸組成の中の不飽和脂肪酸の構成比です。一方、タンパク質、脂肪、コレステロール、水分などの基本成分は変化しません。
卵の風味も飼料によって微妙に変化します。飼料の中に含まれる魚粉や魚油からはトリメチルアミンが発生し、その臭気が卵に移ります。また綿実油やカポック油は、環状脂肪酸(ゆで卵の卵黄を硬化させ、貯蔵卵の卵白をピンク色にする)を含むため与えてはいけません。
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