鶏とは大昔から友だちだった【鶏と人との歴史】

卵価(らんか)

卸売価格

 卵の流通はいろいろ複雑にありますが、全農の鶏卵センターや大手の鶏卵問屋など、鶏卵荷受機関を経由する物流が主流です。卵価は、肉や魚、野菜などのようにセリで価格が決められる仕組みではなく、札幌、東京、大阪などの大手荷受け場所の、そのときどきの需給関係にもとづく取引価格で決まります。この価格は鶏卵相場として新聞紙上で発表されています。
 卵は肉類や牛乳とは異なり、加工せずにそのままを生産者が直接販売することができます。そこで、庭先販売はもとより小売店、加工業者、消費者グループなどと独自の価格契約を結んで販売する直売方式は、品質重視、生産者の顔の見える販売として進展しています。


卵価の変動

 卵価は、かつてエッグサイクルと呼ばれる5-6年くらいを周期とした中期の変動と夏に安くなり秋から年末にかけて高騰していき、年明けにいったん暴落した後、再びもちなおしてから、また低下するという短期の年内変動がありました。近年は飼料価格の高騰や鳥インフルエンザの影響等で2021年(令和3年)以降価格は上昇傾向にあります。