鶏とは大昔から友だちだった【鶏と人との歴史】

実用鶏の歴史

写真1
巣の中で卵を抱いている

 ヤケイ(野鶏)のメスは6-10個の卵を産むと巣について卵を抱きます(就巣性)。しかし、その前に卵を取り上げてしまうと、卵の数がそろうまでまた産み足していきます。この性質を補卵性といいます。人間に飼われた鶏は、この補卵性を利用されてだんだんたくさんの卵を産むようになりました。一方、就巣性はその間産卵を休むため、採卵鶏としては都合が悪いので、次第に淘汰(とうた)されて無くなっていき、現在の採卵鶏がつくられたのです。
 肉用鶏についても、成長を促進させて肉質を高める方向へ改良が進められており、現在のブロイラーはふ化後60日で2.6kgになり出荷されます。