鶏とは大昔から友だちだった【鶏と人との歴史】
鶏の起源
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アオエリヤケイ -
セイロンヤケイ
キジの仲間のヤケイ(野鶏)が祖先
現在、地球上には4種のヤケイが野生しています。それらはインド東北部から中国西南部まで東南アジア一帯に広く分布するセキショクヤケイ、スリランカに野生するセイロンヤケイ、インド中部以南に分布するハイイロヤケイ、インドネシア(ジャワ、バリ、ロンボック)諸島のアオエリヤケイです。その中のセキショクヤケイを飼いならして、現在の鶏の祖先がつくられました。
キジの仲間のヤケイはもともと種子、果実、昆虫などを食べる雑食性の鳥でしたが、今から5000年ほど前、人間が農耕生活を送るようになり、いつしかヤケイと人間が共同生活をするようになりました。初めは鳴き声が時計代わりであったり、闘鶏の結果で吉凶を占ったりしていましたが、やがて肉や卵を生産する実用鶏がつくられるようになりました。その後、用途別に改良が進められて、現在では非常に多くの品種があります。