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産卵と光
人工照明で産卵を促進 |
産卵と光線
光は鶏の脳下垂体前葉を刺激し、その結果、性腺刺激(せいせんしげき)ホルモンが分泌され、産卵を促します。また、排卵をひきおこす黄体形成ホルモン放出のタイミングは1日の明暗周期に関係し、放卵時刻を規制します。雌鶏は明るい時間に卵を産みますが、もしも終日照明を行うと、雌鶏は個体によりバラバラの時刻に卵を産むようになります。
産卵促進のため1日の照明時間は最低でも10時間必要であり、いったん産卵を開始したならば、照明時間を短くしてはいけません。明るさは鶏のいる場所で5-10ルクスとし、光源は白熱電球か蛍光灯のどちらかを使用します。
人工照明の役割
鶏は季節にかかわりなく繁殖する周年動物に属しますが、春は活発で、秋は定期換羽(かんう)がおこり休産するといった傾向があります。日の長さが短くなっていくことが産卵活動を低下させるので、照明を朝夕点灯して、雌鶏に秋の訪れを感じさせないようにするのが「光線管理」という飼育管理法の基本です。養鶏場の横を通ると明かりが見えるのはこのためです。1日の明期は17時間を限度とし、照明時間を段階的に伸ばすか、夏至の日長にあわせて約15時間、一定に保ちます。
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