年に1頭、大切に育てる【繁殖農家の仕事】
繁殖牛のボディーコンディション

肥りすぎ、やせ過ぎは繁殖成績が悪くなる
ボディーコンディション(BC)は繁殖牛の体の脂肪の蓄積状態を示すものです。つまり、空胎期、妊娠(にんしん)末期、授乳期などに適した脂肪の蓄積状態を1から5まで5段階のランクを付けています。ランク1はやせすぎ、2はやせぎみ、3は普通、4は肥りぎみ、5は肥りすぎ…というように表現します。肥りすぎはオーバーコンディションといい飼料の給与過多が原因の場合が多く、逆に、やせすぎはアンダーコンディションといい、飼料給与不足による場合が多いようです。いずれの場合も繁殖成績が悪くなるケースが多くみられます。一般に妊娠末期の牛は過肥(肥りすぎ)の傾向がありますが、肥りすぎは難産になりやすく、分娩(ぶんべん)後には食欲低下や代謝病のケトージス症にかかりやすくなります。
また、授乳期はやせすぎになりやすく、そのため泌乳量が減少し、時には授乳を嫌い、子牛の発育が悪くなりがちです。多頭飼養の経営では、月2回、個体ごとにBCスコア(BCS)を記録し、飼料給与量を増減してBCを制御することが大切です。妊娠牛のBCSは3-3.5、授乳牛の場合は2.5-3が理想的です。BCSの低い繁殖牛は粗飼料の大部分が稲ワラで、良質な飼料作物のサイレージや濃厚飼料が不足している場合にみられます。
