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種付けから分娩(ぶんべん)、哺乳(ほにゅう)

写真1
種付け(人工授精)
写真2
生まれたての時はまだ胎膜につつまれている
写真3
自力で立ち上がり母乳を飲む
 

人工授精の適期は発情開始後28時間前後

 1年1産を確実なものにするためには、発情を見逃さず種付けすることです。繁殖牛を群で飼う場合には雄子牛が発情牛を追いかけることで分かります。
 繋(つな)ぎ飼いをしている場合には、牛の後ろから外陰部や膣(ちつ)粘膜の状態を観察します。外陰部はふくらみ、膣の粘膜は充血し、ねばねばした粘液がたれたりします。尾は多少上げ気味で、人が触れ上に持ち上げても、抵抗(ていこう)なく上げさせます。しばしば排尿するのも特徴の一つです。
 和牛の発情の時間は平均20時間とされており、人工授精の適期は発情開始後約28時間前後が良いとされています。人工授精後に次の発情がなければ妊娠です。
 

 妊娠期間は平均285日です。分娩予定日が近づいたら産室の清掃と消毒を行い、牛床を乾燥させ、敷料を十分に入れておきます。
 分娩は子宮筋の収縮によって胎児を押し出すために起こる陣痛から始まります。陣痛が起こると、牛は牛房内をぐるぐる回り、後肢で腹を蹴(け)ったりします。やがて胎膜の一部が外陰部から見え、第1破水が起き胎児が出てきます。やがて胎児の肢が見え、この時に第2の破水で陣痛が強くなり、母牛は横になって分娩します。
 胎児が生まれると臍(さい)帯(へその緒)は切れ、弱い陣痛で「あと産(胎児の分べん後に排出される胎膜や胎盤のこと。後者が排出されないと子宮内膜炎などをおこし、繁殖障害の原因となります)」が出ます。臍帯は根元を絹糸で結び、切断し消毒、子牛は布などでふいてやります。数時間中には母牛の乳を飲むようになります。

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