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繁殖牛の飼養管理

写真1
子牛の生産費は半分が労働費
写真2
毎年子牛を定期的に産ませることが大切

分娩間隔が1カ月延びれば4万円の損になる

 繁殖経営で利益を上げるためには、まず良質な母牛、つまり血統が良く、長命で連産できる母牛を持つことです。また、良い子牛を生産するには、母牛だけでなく、種付けする種雄牛も血統や体形、資質に優れたものが要求されます。

 さらに、毎年確実に子牛を出産させることも不可欠です。なぜなら分娩後の発情を見逃してしまうと、次の出産までの間隔が伸びてしまい、その間の生産費が余計にかかってしまうからです。このため分娩後80日以内には妊娠(にんしん)させ、空胎期間を短くします。
 たとえば子牛価格が40万円程度であれば、分娩間隔が1カ月伸びると、子牛価格の約10%(約4万円)の損失となります。

 素質の良い子牛が産まれても、発育が良くなければ市場で高く売れません。そこで、子牛は母牛と離れた所で、濃厚飼料や良質乾草を給与できる別飼い施設が必要になります。

 農林水産省の調査では、子牛1頭の生産費の主なものは、労働費が46.8%、飼料費26.3%、母牛償却費10.2%で、全体の83.3%を占めています。飼養規模別に1頭当たりの生産費をみると5-9頭の規模では45万2200円ですが、20頭以上では34万2400円と76%になります(『畜産物生産費 平成14年』農林水産省統計情報部、平成16年2月発行)。
 繁殖経営で利益を上げるには、母牛の飼養頭数が専業経営で30頭以上、兼業経営(水田と牛の経営など)でも10頭以上の規模が必要です。

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