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繁殖管理と肥育管理

牛の居心地を考えて敷料にオガクズを使用することもある |

肥育期のステージ別に飼料を配合 |
繁殖は1年1産、肥育は高く売れるものを
繁殖牛は毎年子牛を産ませること(1年1産)が経営安定からも必要です。1年365日から妊娠(にんしん)期間の285日を引くと80日間が残りますが、この期間に次の種付けを終えなければなりません。分娩(ぶんべん)後は20日で発情があり、妊娠の可能性があります。良く観察して見逃さないようにすることが大切です。
1年1産のためには空胎期・妊娠期・分娩期・哺(ほ)乳期それぞれに適した飼料を給与することも重要です。繁殖牛の状態は各ステージに適したボディーコンディションがありますが、常に食欲があり、毛ヅヤも良好で活気があるよう管理します。飼料給与後は横になって反すうすることが正常な状態です。
一方、肥育牛は子牛市場で体重280-300kgの素牛を購入します。素牛を選ぶ際は、
1.飼いやすく、太りやすい、
2.資質が優れ、仕上がった肉用牛が高く売れる市場価値のあるもの
…がポイントになります。
肥育期間は約20カ月ですが、体組織、肉質発育に伴い肥育前期・中期・仕上げ期にほぼ3等分されます。
前期はヘイキューブ、乾草と濃厚飼料を十分に与えDG(1日当たり増体量)を1kg以上にします。中期・仕上げ期は稲ワラと濃厚飼料に大麦を30-35%混合し、自由に与えます。出荷体重は670-700kgが目標です。
肥育牛の牛房は1頭当たり6-8平方メートルの広さが必要です。
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