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消化器の特徴と消化能力
4つの胃 牛の胃は4つもあります。もっとも大きい胃は食道から真っ先に入る第1胃(ルーメン)で、成牛では120リットルもあります。第1胃にはたくさんの微生物が共生しており、この微生物の作用で人が食べられない草のようなエサを発酵させて、栄養素として利用できる形に変えます。さらに、分解された栄養素の一部を吸収する機能もあります。 長い腸牛の腸はとても長く、成牛では60メートル近くあります。しかし、長さはあっても太さは盲腸や結腸の一部を除いて細く、容積はそれほど大きくありません。お腹の中の大部分を第1胃が占めているので、腸はお腹の右の上部に押しやられている形で詰まっています。この長い腸では、胃で消化しきれなかった食物をじっくり分解し、吸収していきます。 |