養豚場へ行こう
環境対策の確立と強化
疾病予防対策
経営規模の拡大、養豚の団地化(養豚経営が限定した区域で行われること)による集団飼養に関連して豚の疾病の発生状況は複雑化し、経営に大打撃を与えることもあります。そのため、次のような疾病予防対策を行うことがとても重要です。
・病原体の侵入防止:
病原体の農場への侵入を防止するために、人や車の出入りの規制、消毒の徹底、害虫(ハエ、蚊など)の駆除、新規導入豚の検疫に心掛けます。
・発症の防止:
病原体の侵入を100%阻止することは困難なので、日常の衛生管理や予防注射などを実施します。
・早期発見、隔離、治療:
細心の注意を払っても病気が発生する場合もあるので、被害を最小限にするために、早期発見、早期隔離、早期治療が必要です。
環境対策の確立
畜産経営のうち、令和6年の養豚に関する苦情発生戸数の割合は、22.8%と全体のほぼ1/5程度の割合を占めています。水質汚濁、悪臭、害虫発生などの環境問題が各地で発生していますが、1973年(昭和48年)をピークに次第に減ってきました。(数値は、『畜産経営に起因する苦情発生状況』(農林水産省畜産局畜産振興課環境企画班、令和7年3月)
環境対策に農家が投じるお金は、直接的には生産活動に結びにくいので、投資の面からいうとマイナス投資といえるでしょう。しかしながら、養豚経営を継続するならば、直面する環境問題にも正面から取り組まなければいけないのです。個人的な投資ではやはり限界があるので、農業団体、畜産環境リース、市町村や都府県などの地方公共団体の補助を利用するなどして、健全な養豚経営のための環境対策が必要です。