養豚場へ行こう

事故防止


対策が肝心

 同一豚房での出荷日をそろえるためには、肥育途中での健康管理が大切です。咳(せき)などの症状があれば肺炎の疑いがあるので、すぐに対応しなければいけません。また、悪癖(他の豚を傷つけたりすること)のある個体や脱肛(だっこう:肛門の筋肉がゆるみ、定位置よりも体外方向に突出する)した個体は群から隔離します。
 豚は好奇心が強いため、おもしろがって給水器やエサ箱(飼槽)などの突起物をかもうとして、柵(さく)などに頸(くび)や四肢をはさんで事故になることがあります。なので危険箇所にはあらかじめ必要な対策をしておきます。
 また、子豚が野犬やカラス、猫、ネズミに襲われることも時々あるので、豚舎の出入口の開閉の確認をしたり、防鳥ネットの設置や殺鼠(さっそ)剤を利用して防衛します。