ぼくにも豚、飼えるかな?

「予防衛生」って?

踏込消毒槽

蔓延(まんえん)防止

 豚を新しく導入する場合、導入先での各種予防接種の内容や病気発生の有無を確認し、発生したことがあったり、その疑いがあれば導入しないようにします。また、導入した豚は最低1-2週間他の豚群から隔離し、健康上の問題点について観察し、必要に応じては血液、ふん便などの材料を採取し検査します。この一連の作業を検疫(けんえき)といいます。
 また人が病原菌やウィルスを持ち込まないために、豚舎への出入り時は専用の長グツ、つなぎ、白衣、帽子などを着用し、豚舎や豚房、排水溝、汚水槽、運動場などの清掃や消毒を徹底的に行います。また、農場内に犬、猫、鳥類(カラスなど)を入れない工夫(門扉、塀、防鳥ネットなど)をしたり、ねずみの駆除も行います。


予防注射

 伝染性がある病気の発生とその蔓延を予防するために、ワクチンを対象動物に投与し、病気に対する免疫(抵抗力:ていこうりょく)をつける予防注射を行います。ワクチンは有効に安全に使用するように、医師、獣医師、薬剤師などの指示で、投与する量や時期、方法が厳格に決められています。
 現在、日本国内で実用化されている豚用のワクチンは20種類以上のウイルス、細菌に対応しています。