ぼくにも豚、飼えるかな?
子豚に対する看護と処置
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抜歯をしてバイキンの感染を防ぐ -
ワクチンを投与 -
断尾の様子 -
生後3日目の子豚に鉄剤を注射
断尾と抜歯と鉄分補給
生まれてその日のうちに、断尾や抜歯を行います。豚は通常、群単位で飼育されますが、物めずらしがり屋の豚たちはおたがいの尾をかみ合ってしまい、その傷口からバイキンが侵入し、敗血症という病気になって死ぬこともあるので、断尾をします。
抜歯(実際は抜くのではなく切る)をするのはいわゆる犬歯です。これは乳を吸引するときに、乳頭を傷つけ、そこからバイキンが感染する可能性があること、その傷の痛さのために授乳を拒否する場合もあるからです。
豚の体内では造血(血液を造ること)がさかんに行われていますが、母乳からだけでは赤血球を造る材料の鉄が不足するため、生後3日目ごろまでは注射やエサで必ず鉄剤を与えます。