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養鶏(ようけい)って何? 鶏のからだのひみつ ぼくにも鶏、飼えるかな? 養鶏場へ行こう 鶏とは大昔から友だちだった 栄養たっぷり、おいしいね

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ぼくにも鶏、飼えるかな?  

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環境問題と対策

写真1
ウインドウレス鶏舎の外観

住民のための環境保全

 多数の鶏を飼育すると、悪臭やハエ、ほこり、羽毛、鳴き声などが発生するため、地域住民からの苦情がでないように対処していくことも環境保全のひとつです。
 ハエ対策は、殺虫剤にたよりすぎると抵抗(ていこう)性が増して薬がきかなくなります。ですから、ハエや悪臭対策にも、鶏舎内をひんぱんに清掃し、ふんを長期間放置しないなど適切なふん処理を行って、発生のもとを絶つことが最良策です。
 ふんの早期搬出システムを前提として、窓がないウインドウレス鶏舎の普及がすすんでいます。換気はすべて換気扇で行うため、ほこりや鳴き声が外部に出にくいのですが、換気扇の取り付けを工夫しないと、新たに騒音問題を引きおこしかねないので注意しなければなりません。

物質循環の問題

 鶏の飼料原料は、トウモロコシをはじめ大部分が輸入したものです。ということは、これを食べた鶏のふんを使うことは、外国の肥料を日本の農地に投入することになり、少なからず問題があります。とくに鶏ふん中には窒素とリンが多く、肥料としてはとてもいいのですが、水質汚染、国土保全などの面から、飼料のタンパク質やリンをむだなく効率的に給与し、それらの排泄(はいせつ)量を減らすことが重要な課題となります。
  将来的には、鶏ふんを飼料輸出国にもどすとか、肥料以外の用途に使うなど、物質循環の観点からの対策が必要になるでしょう。

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