◎
良い声はどんな声
◎
どの品種も濁りがなく澄んだ声が良いとされます。
濁った声は息をスムーズに吐いていないので、声の長さは長くなりますが価値がありません。
音節は、「
出し
」、「
付け
」、「
中音(なかね)
」、「
落とし
」、「
引き
」の5節が必要です。「
出し
」でゆっくりとスタートします。「
付け
」は一旦声量を押さえて「
中音
」への準備をします。「
中音
」は謡いのメインの部分です。東天紅鶏・蜀鶏では力を入れて張り上げ、声良鶏ではむらなく低音を響かせるのが良いとされます。どの品種でもこの部分は声が澄んでいることが大切です。「
落とし
」は「
中音
」から「
引き
」に移るとき一気に音色を変化させトーンを落とす部分です。「
引き
」は音が聞こえなくなるまで息を出しきるが良く、途中でプツンときれるのは良くありません。
波長は「中音」の部分で
東天紅鶏は1.3KHz前後
、
声良鶏は0.4KHz前後
、
蜀鶏は1.1KHz前後です
。