良い声はどんな声
 
 どの品種も濁りがなく澄んだ声が良いとされます。
 濁った声は息をスムーズに吐いていないので、声の長さは長くなりますが価値がありません。
 音節は、「出し」、「付け」、「中音(なかね)」、「落とし」、「引き」の5節が必要です。「出し」でゆっくりとスタートします。「付け」は一旦声量を押さえて「中音」への準備をします。「中音」は謡いのメインの部分です。東天紅鶏・蜀鶏では力を入れて張り上げ、声良鶏ではむらなく低音を響かせるのが良いとされます。どの品種でもこの部分は声が澄んでいることが大切です。「落とし」は「中音」から「引き」に移るとき一気に音色を変化させトーンを落とす部分です。「引き」は音が聞こえなくなるまで息を出しきるが良く、途中でプツンときれるのは良くありません。

 波長は「中音」の部分で東天紅鶏は1.3KHz前後声良鶏は0.4KHz前後蜀鶏は1.1KHz前後です