草を食べるよ

草架（そうか）を利用した飼料給与

草を食（は）む山羊

木の枝も食べる

　山羊は4つの胃を持つ草食の反すう動物です。新鮮で清潔な青草や乾草、木質化した木の枝や新梢（しんしょう）などを好んで食べますが、腐敗したものや、脚でふみつけたりして汚物がついたものなどは食べないなど、飼料に対して潔癖（けっぺき）です。通常は草または乾草と適量のエサ飼料を与え、水はいつでも飲めるようにしておきます。
　山羊は繊維（せんい）質の多い植物を好んで食べます。よく山羊は紙を食べるといわれていますが、これは楮（こうぞ：クワ科の落葉低木）や、三椏（みつまた：ジンチョウゲ科の落葉低木）などの木質系の原料から作られた手漉（す）きの和紙のことです。普通の紙（新聞紙や洋紙など）は消化の妨げになるので、与えてはいけません。