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くちびるをじょうずに動かす(山羊のからだの特徴)

山羊はウシ科に属する反すう動物 |
胃が4つ
山羊は「偶蹄目(ぐうていもく)反すう亜目ウシ科」に属する反すう動物です。反すう動物には通常、私たちが「胃」と呼んでいるものの他に3つの胃袋があります。とりわけ大きな第1胃には、乾物量で体重の3%におよぶエサを詰め込むことができるといわれています。この第1胃には細菌や原虫が共存しており、これら微生物の働きを借りることによって、繊維質が多い粗悪なエサでも立派な栄養に作り替えて利用しているのです。
また、反すう動物はその名の通り、一度摂取したエサを口の中に吐き出し、もう一度かみ直します。これは分解されにくい繊維をより細かくする働きの他に、だ液を多量に第1胃に送り込むことによって、微生物が生育するのによい環境を作り出す目的もあるのです。
器用な三つ口
山羊の上あご前部には歯がないかわりに肉が堅くなっており、下あごには鋭い切歯を持っています。また、山羊の口はいわゆる「三つ口」であり、上唇が左右に分かれています。この上唇を器用に動かして草を食べるため、かなり短い草や木の葉、木の皮なども上手に食べることができます。
この上唇が平らで厚い牛は、草を食べるときは舌に絡ませるようにして食べるため、ある程度伸びた草しか食べることができません。
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