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高いところがすきなんだ(山羊の特性)

土を盛ってあげるとよろこぶよ |
野生のなごりをもつ
野生の山羊は切り立った崖(がけ)を登ったり、足場の悪い岩場にたたずんだりします。家畜化が進んだ山羊は、平地でも飼うことができるようになりましたが、いまだに野生の頃(ころ)の性質は失われておらず、土を盛ったり台を作ったりしてあげると、喜んで登っていきます。
このような性質からもわかるように、山羊は野生のころ、山岳地帯を中心に棲息(せいそく)していました。山岳地帯の気候の多くは冷涼のため、野生動物が生育するのにはかなり厳しい自然条件ですが、山羊はこの厳しい自然環境の中で、多くの優れた特性を身につけました。
改良種の季節繁殖
山羊の改良種は季節繁殖を行います。季節繁殖とは、妊娠(にんしん)期を自然環境が最も厳しい冬の間におき、暖かくなるころに分娩(ぶんべん)をして、エサが豊富な時期に子育てをするという優れた特性です。温暖地帯の在来種は季節をとわず繁殖をする周年繁殖です。
また、山羊は限られたエサでも生育することができます。これは山羊が4つの胃袋をもっているため、木の皮など繊維質が高いものをエサとして利用しても、発酵(はっこう)、分解して栄養にしてしまうためです。
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